Canvaデータの入稿方法

Canva(キャンバ)は、ブラウザやアプリで使えるデザインツールです。テンプレートや素材が豊富で、パンフレット・会報・作品集などの冊子を手軽に作れます。このページでは、Canvaで冊子のデータを作ってMAKEBOOKに入稿するまでを、はじめての方にもわかるように順番に説明します。Canvaのメニュー名は、バージョンにより少し異なることがあります。

1. はじめに:Canvaで作れる冊子・できないこと

作れる冊子

  • 中綴じ(なかとじ:二つ折りにした紙の真ん中をホチキスで留める製本)…表紙を含めて8〜48ページ。パンフレット・会報・写真集に。
  • 無線綴じ(むせんとじ:背を糊で固める製本)…本文24〜300ページ。小説・論文・作品集に。表紙は別に作ります。

どちらも、Canvaから「PDF(印刷)」で書き出したファイルをそのまま入稿できます(製本方法の違い)。

できないこと・注意すること

  • 入稿はPDFのみです。Canvaの共有リンクや、PNG・JPEGの画像は受け付けていません。
  • 色はRGBのままでも入稿できます。ただし印刷はCMYK(4色のインク)で行うため、こちらで変換します。鮮やかな青・緑・ピンクは紙の上ではややくすみます。有料版なら「CMYK」で書き出せ、差を小さくできます。
  • Canvaの定型テンプレート(「A4文書」など)は印刷のサイズと一致しないことがあります。必ず「カスタムサイズ」で作りはじめてください。

2. 作りはじめる前に決めること

Canvaは、作りはじめたあとでページのサイズを変えると配置が崩れます。次の3つは最初に決めてください。

① サイズ

Canvaの「カスタムサイズ」には仕上がりサイズ(断裁したあとの本の大きさ)をmmで入力します。塗り足し(ぬりたし:断裁のずれで白いフチが出ないよう、仕上がりの外側に絵柄を伸ばす部分)はCanvaが外側に足すので、ここでは足しません。

サイズカスタムサイズに入力する値(仕上がり)塗り足し込み(+6mm)
A4幅210×高さ297mm216×303mm
B5幅182×高さ257mm188×263mm
A5幅148×高さ210mm154×216mm
B6幅128×高さ182mm134×188mm
A6幅105×高さ148mm111×154mm

② ページ数

製本ページ数数え方
中綴じ8〜48ページ・4の倍数表紙(表1〜表4)を含めた総ページ数
無線綴じ24〜300ページ・2の倍数本文だけ(表紙は別のPDF)

中綴じは1枚の紙が4ページ分になるので4の倍数です。足りないときは白紙や「メモ」のページで調整します。

③ 綴じ方向

  • 左綴じ…横書きの本。左を綴じ、右へめくります。
  • 右綴じ…縦書きの本。右を綴じ、左へめくります。

綴じ方向で、ノド(綴じ側の余白)の位置と、無線綴じの表紙の表1・表4の左右が入れ替わります。注文画面で選ぶ綴じ方向とそろえてください。

3. 本文ページの作り方

① カスタムサイズで新しいデザインを作る

  1. デザインを作成 → カスタムサイズ を選びます(場所はバージョンにより異なります)。
  2. 単位をmmにして仕上がりサイズ(例:A5なら幅148×高さ210)を入力し、デザインを作成します。

② 塗り足しの線を表示する

  1. ファイル → 設定(バージョンにより「表示の設定」など)→ 「塗り足し領域を表示する」をオンにします。ページのまわりに塗り足しの線が出ます。
  2. 「余白を表示する」もオンにすると、文字を置く範囲の目安になります。

Canvaの塗り足しの幅はCanva側で決まっていて、MAKEBOOKの3mmとわずかに違うことがありますが、そのまま入稿できます。

③ 背景・写真・文字の置き方

  • 背景や写真を端まで入れるときは、ページの端ではなく塗り足しの線の外側まで広げます。端でぴったり止めると、断裁のずれで白いフチが出ます。
  • 文字や大事な図は、仕上がり線(ページの端)から5mm以上内側に。
  • ノドは中綴じで10mm以上、無線綴じで15〜20mmあけます。無線綴じは背の近くが開きにくく、ノドぎりぎりの文字は読めなくなります。左綴じなら奇数ページは左側、偶数ページは右側がノドです。
  • 見開きにまたがる写真は、左右のページに分けて、それぞれ塗り足しの線まで広げます。

④ ページを読む順に並べる

  • 1つのデザインの中に、1ページ目から読む順にページを追加します。順番はページの一覧(グリッドビューなど)で入れ替えられます。
  • 見開きの形(2ページ分の幅)では作らないでください。印刷は1ページずつのデータから並べ直す(面付け)ので、1ページずつ必要です。
  • 全ページを同じサイズ・同じ向きにします。

⑤ ページ番号

ページ番号はテキストとして自分で置くのが確実です。小口側(ノドの反対)か中央の下、仕上がり線から5mm以上内側に。自動で入れる機能を使った場合も、ノドや仕上がり線に寄っていないか確認してください。中綴じで表紙もCanvaで作るなら、表紙を1ページ目として数えます。

⑥ 写真と線

  • 写真は印刷する大きさで300〜350dpiあるときれいです。SNSから保存した小さな画像を引き伸ばすと粗くなります。
  • 線は0.3pt以上に。影・ぼかし・透明度はPDF変換で画像になるので控えめに。

4. 無線綴じの表紙の作り方

無線綴じの表紙は、表4(裏表紙)+背+表1(表紙)を横に並べた1枚のデザインとして、本文とは別に作ります。背幅(せはば:背の厚み)はページ数と用紙で変わるので、先に背幅シミュレーターで計算します。

① 表紙のサイズを計算する

項目計算A5・背幅5mmの例
幅仕上がり幅×2+背幅148×2+5=301mm
高さ仕上がり高さ210mm
塗り足し込み上下左右+3mm(Canvaが自動で足す)307×216mm

例の背幅5mmは、A5・本文96ページ・本文「上質紙 70kg」・表紙「コート 180kg」のときの値です。ご自分の条件の値を背幅シミュレーターで出してください。

② Canvaでの作り方

  1. カスタムサイズで、幅=仕上がり幅×2+背幅、高さ=仕上がり高さをmmで入力します(例:A5・背幅5mmなら幅301×高さ210)。
  2. ファイル → 設定で「塗り足し領域を表示する」と「定規とガイドを表示」をオンにします。
  3. 左から「仕上がり幅」「背幅」の位置にガイド線を引き、左綴じなら左=表4、中央=背、右=表1に配置します。右綴じ(縦書き)は左右が逆で、左=表1、右=表4です。
  4. 背の文字は背幅より小さく、背幅の中央に。背幅5mm前後の薄い本では、入れないかごく小さくします。
  5. 背景や写真は表紙全体の塗り足しの線まで広げます。表紙の塗り足しは必須です。

③ 表紙の内側(表2・表3)

内側に印刷しない「片面」なら、外側の1ページだけで大丈夫です。「両面」なら同じサイズのページを足し、1ページ目=外側、2ページ目=内側の2ページで書き出します(内側は左綴じで左=表2、右=表3)。位置関係は入稿ガイドの「無線綴じの表紙」に図があります。文字と写真を置くだけなら表紙デザイナーでも作れます。

5. 中綴じの表紙の作り方

中綴じの表紙は本文と同じサイズ・同じデザインの中に、本文の前後に置きます。別のファイルも背幅の計算も要りません。

  1. 1ページ目=表1(表紙)
  2. 2ページ目=表2(表紙の裏)。印刷しないなら白紙のページを置きます。
  3. 3ページ目から=本文
  4. 最後から2ページ目=表3、最後のページ=表4(裏表紙)

表紙込みの総ページ数を4の倍数(8〜48ページ)にします。表紙の紙だけ厚くする場合も、データは同じPDFで大丈夫です。

6. PDFの書き出し

① 書き出しの手順

  1. 右上の 共有 → ダウンロード を開きます。
  2. ファイルの種類は「PDF(印刷)」。「PDF(標準)」は画像が圧縮されるので印刷には使いません。
  3. 「トリムマークと塗り足し」をオンにします。トリムマーク(トンボ:仕上がりの位置を示す印)と塗り足しがPDFに含まれます。MAKEBOOKはトンボの位置で断裁するので、そのまま入稿できます。
  4. 有料版なら、カラープロファイルを「CMYK」にします(無料版はRGBのままで大丈夫です)。
  5. 「PDFのフラット化」は、文字化け・ずれ・透過の黒ふちが出たときだけオンにします。各ページが1枚の画像になり、文字の輪郭がわずかに甘くなるので、ふだんはオフです。
  6. 「すべてのページ」を選んでダウンロードします。無線綴じは本文と表紙をそれぞれ書き出します。

② 無料版と有料版(Canva Pro)の違い

できること無料版有料版(Canva Pro など)
PDF(印刷)で書き出す○○
トリムマークと塗り足し○○
カラープロファイル「CMYK」×(RGBのみ)○
背景が透明なPNGの書き出し×○
自分のフォントのアップロード×○

プランの内容はCanvaの改定で変わることがあります。最新はCanvaの案内でご確認ください。

PDFにパスワードを設定すると入稿できません。共有リンクではなく、ダウンロードしたPDFファイルを注文画面で選んでください。

7. 入稿前のチェック

注文画面でPDFを選ぶと、サイズ・塗り足し・ページ数・フォントの埋め込みをその場で自動で確認します(ファイルはお使いのブラウザの中で確認します)。PDF確認ページでは、PDFを本のようにめくって、ページの順番や塗り足しの外側の切り落とされ方を見られます。

  • サイズ:カスタムサイズの値が、注文するサイズの仕上がり(A4 210×297・B5 182×257・A5 148×210・B6 128×182・A6 105×148mm)になっている
  • 塗り足し:端まで絵柄のあるページは、塗り足しの線(外側3mm)まで絵柄が広がっている
  • ページ数と順番:中綴じは表紙込み8〜48ページ・4の倍数、無線綴じは本文24〜300ページ・2の倍数で、読む順に並んでいる
  • 文字の位置:文字は仕上がり線から5mm以上内側、ノドは10〜20mmあいている
  • 書き出し設定:「PDF(印刷)」+「トリムマークと塗り足し」オン(有料版はCMYK)
  • 表紙:無線綴じは表4+背+表1の表紙PDFが別にある。中綴じは1ページ目が表1、最後が表4

8. よくあるトラブルと対策

トラブル原因対策
文字が画像になりぼやける「PDFのフラット化」をオンにした/影や曲線などの文字効果文字の多いページはフラット化せずに書き出す。効果は控えめに
切り抜き写真に黒いふち透明なPNGの透明部分がPDF変換で黒くなる写真をJPEGにして置く。または「PDFのフラット化」をオンにする
CMYKで書き出せない無料版はRGBのみRGBのまま入稿できます。鮮やかな青・緑・ピンクは少し落ち着いた色にする
ページが見開き(2ページ分の幅)になる2ページ分の幅でデザインを作った1ページずつ仕上がりサイズで作り直す(中綴じは見開きのままでも注文画面が見分けますが、1ページずつが確実)
トリムマーク・塗り足しが出ない「PDF(標準)」で書き出した/設定がオフ「PDF(印刷)」+「トリムマークと塗り足し」オン。端まで絵柄がなければ塗り足しなしでも入稿できます
書体が変わる・文字化けフォントの埋め込みに失敗注文画面のチェックで指摘されたら「PDFのフラット化」をオンにして書き出し直す
サイズが違うと言われる「A4文書」などの定型テンプレートを使った「カスタムサイズ」でmm単位の仕上がりサイズを入力して作り直す

一般的なトラブルはアプリ別の作り方の「よくあるトラブルと対策」もご覧ください。

9. よくある質問

Canvaの無料版でも入稿できますか?

はい。無料版でも「PDF(印刷)」と「トリムマークと塗り足し」が使えます。色はRGBのままになりますが、印刷時にこちらでCMYKに変換します。

塗り足しがないPDFでも大丈夫ですか?

端まで絵柄がないデザイン(まわりが白い余白)なら、仕上がりサイズのPDFで入稿できます。端まで絵柄がある場合は「トリムマークと塗り足し」をオンにしてください。

本文と表紙は1つのPDFにまとめますか?

中綴じは表1から表4まで通して1つのPDFにします。無線綴じは本文PDFと表紙PDF(表4+背+表1)を別々に作り、注文画面でそれぞれ選びます。

Canvaのページ数の上限を超える本はどうすればいいですか?

1つのデザインに入るページ数には上限があります(プランやバージョンにより異なります)。本文をいくつかのデザインに分けて同じ設定で書き出し、PDFを1つに結合してから入稿してください。

納期と、データの保管期間は?

入稿データの確認とご入金のあと、通常7営業日・お急ぎ5営業日・特急3営業日で出荷します。入稿データは出荷から90日間保管し、その後自動で削除します。

PDFができたら、注文画面でその場でチェック

サイズ・塗り足し・ページ数・フォントの埋め込みを自動で確認します。わからないことはお電話(079-261-3338)でもご相談ください。

見積り・注文へ テンプレート一覧

MAKEBOOKシリーズ富士高速印刷の印刷通販