GUIDE

無線綴じ冊子の表紙・本文の作り方
AIで作るときのルールと、AI入稿プロンプト(表紙デザイン・既存デザインの調整・本文PDFチェック)

ChatGPT・Gemini・Midjourney などの画像生成AIで表紙を作る方が増えています。無線綴じの表紙は「表4・背・表1」をつなげた展開1枚で、背の幅は本の厚みで決まります。このページのルールをAIに伝えれば、そのまま印刷に使える形に近づきます。厚み・背幅シミュレーター/AIプロンプトに、条件を入れるだけでプロンプトを作る機能があります。

1. サイズ:表4+背+表1、四辺に塗り足し3mm

表4(裏表紙)
仕上がり幅と同じ
背=厚み
表1(表紙)
仕上がり幅と同じ

内側の実線が仕上がり線、外側の破線まで(3mm)絵柄を伸ばします。長い辺(高さ)が綴じ口側です。

  • 展開幅=表1の幅+背幅+表4の幅。高さ=仕上がりの高さ。例:A5(148×210mm)・背5.2mmなら 301.2×210mm。
  • 作成サイズは、その四辺に塗り足し3mmを足したもの。例:307.2×216mm。断裁のわずかなズレで紙の白地が出ないよう、絵柄は端まで伸ばします。
  • 背幅は本文の用紙とページ数で決まります(枚数×紙の厚み+表紙2枚)。シミュレーターで計算できます。
  • AIに渡すときは mm と一緒に 350dpi のピクセル数と縦横比も伝えます。例:307.2×216mm → 4234×2976px、比率 1.42:1。

2. 綴じ方向で表紙の位置が変わる

左綴じ(横書きの本)

表4
背
表1

左から「表4・背・表1」。表紙は右側。ビジネス書・教材・写真集など横書きの本。

右綴じ(縦書きの本)

表1
背
表4

左から「表1・背・表4」。表紙は左側。小説・句集・縦書きの文集など。

どちらも、背文字は縦書きで上から下へ読む向きにします。

3. 背と文字のルール

  • 背文字の高さは背幅より2mm以上小さく。背幅5mm以上で背文字可、3〜5mmは小さめの文字なら可、3mm未満は背文字なし。
  • 背の境目で絵柄や色を急に切り替えない。製本の誤差で0.3〜0.5mmずれるため、境目に線や色の段差があると目立ちます。背と表紙を同じ色でつなぐか、絵柄を背にまたがせます。
  • 安全域:仕上がり線から内側5mm。タイトル・ロゴ・顔・大事な要素はこの内側に置きます。塗り足し部分(外周3mm)は切り落とされます。
  • 文字はAIに任せない方が安全。画像生成AIの文字は崩れたり誤字になります。絵柄だけ生成し、タイトルや背文字は編集ソフト(Canva・Illustrator・Word でも可)で後から入れるのがおすすめです。
  • 色は印刷(CMYK)で再現できる範囲に。蛍光色・ネオン・極端に鮮やかな青や緑はくすみます。

4. AIにできないこと・入稿までの流れ

mm 指定どおりには出ない

AIが守れるのは縦横比と構図までです。「展開サイズどおりの画像」は出ません。生成後に当社のテンプレートに重ねて、背の位置と安全域を確認してください。

解像度が足りないことがある

多くのAIは長辺2,000px前後が上限です。A5展開でも350dpiには4,200px必要なので、拡大(アップスケール)するか、A4以上は背景のみAIで作って編集ソフトで仕上げます。

権利はご自身で確認を

生成画像に他社のロゴ・キャラクター・実在の人物が含まれていないかをご確認ください。生成画像の利用条件は各AIサービスの規約によります。

  1. 背幅とサイズを決めるシミュレーターで用紙・ページ数を入れ、「AI用プロンプト」をコピー。
  2. AIで生成→テンプレートに重ねる横長画像を生成し、テンプレート(背・塗り足し・安全域の線入り)に配置。文字を入れる。
  3. PDFで入稿展開1ページのPDFで書き出し、注文画面の「表紙PDF」から入稿。自動チェックでサイズを確認します。

5. 表紙データの作り方(手順)

  1. サイズを決めるシミュレーターで背幅を出し、「作成サイズ(塗り足し込み)」の幅×高さをメモ。例:A5・100ページ・上質紙70kg → 307.2×216mm。
  2. その大きさの1ページを作るCanva・Illustrator・InDesign は「カスタムサイズ(mm)」で新規作成。Word・PowerPoint は「ページ設定」でユーザー定義サイズに。
  3. ガイド線を引く外周3mm=塗り足し(切れる)。そこから内側に表4幅・背幅・表1幅の縦線。さらに仕上がり線から5mm内側=安全域。
  • 背景・写真は塗り足しの外端まで伸ばす。白い余白をわざと付けたい場合も、仕上がり線まで白を置くのではなく、塗り足し部分まで白を続ける(同じこと)。
  • タイトル・ロゴ・顔は安全域の内側に。背の境目をまたぐ文字は置かない。
  • 背文字は背幅より2mm以上小さい文字で、縦書き・上から下。背幅3mm未満は入れない。背の中央に揃える。
  • AIで作った画像を使うときは、作成サイズのページを先に作り、その上に画像を「塗り足しの外端まで」広げて配置します。画像の縦横比が合わないときは、拡大して端を切る(縮めて余白を作らない)。文字は画像の上に別オブジェクトで置くときれいに出ます。
  • 表2・表3(表紙の裏)にも印刷する場合は、表紙PDFを2ページにし、2ページ目に内側を同じサイズで。並びは左綴じなら「表2・背・表3」、右綴じなら「表3・背・表2」。背の裏には文字を置かない(糊が付く部分)。
  • PDFにするとき:ページサイズ=作成サイズのまま(トンボは不要)、フォントは埋め込み、画像は300dpi以上、カラーはCMYK推奨(RGBでも受付可。鮮やかな色はくすむ)。Canva は「PDF(印刷)」+「塗り足しを含める」、Illustrator は「PDF/X-1a」か「PDF/X-4」。
  • 入稿前の確認:PDFを開いてページサイズが作成サイズどおりか(Acrobat なら「ファイル」→「プロパティ」)。注文画面の自動チェックでもサイズ・ページ数・フォントを確認します。

6. 本文データの作り方(手順)

  1. ページ設定仕上がりサイズ(A5なら148×210mm)で作るのが基本。背景を端まで入れるページがあるなら、塗り足し込み(154×216mm)で作る。どちらかに全ページ統一。
  2. 余白とノド綴じ側(ノド)は10mm以上、ほかの3辺は5mm以上あける。無線綴じは根元まで開かないので、ノドが狭いと文字が読みにくい。
  3. ページ番号・本文・PDFページ番号は小口側か下中央に。1ページずつ並べたPDFで書き出す(見開きにしない)。
  • ページ数は24〜300の偶数。章の始まりを右ページ(左綴じなら奇数ページ)にしたい場合は白紙ページで調整。白紙ページも1ページとして数えます。
  • ページ番号(ノンブル)は必ず入れることをおすすめします。製本時のページ順の確認に使い、落丁・乱丁の防止になります。表紙とは別のPDFなので、本文1ページ目を「1」から始めて構いません。
  • 左綴じ・右綴じの違い:左綴じ(横書き)は奇数ページが右側、右綴じ(縦書き)は奇数ページが左側に来ます。ノドの位置も逆になるので、ページ設定の「見開きページ」や「とじしろ」の向きに注意。
  • 写真・図は実寸で300〜350dpi。Webの画像(72dpi)を大きく使うと粗くなります。端まで入れる写真は塗り足しの外端まで伸ばす。
  • 文字:小さな文字は黒1色(K100%)。濃い色の上の白抜き文字は太めに。フォントは埋め込み(Word・PowerPoint は「PDFとして保存」で自動で埋め込まれます)。
  • カラーとモノクロの混在:注文で「カラーとモノクロを混ぜる」を選ぶと、カラーのページ数ぶんだけカラー料金になります。モノクロのページは本当にグレーだけで作ると料金どおりに数えられます。
  • アプリごとの具体的な操作は アプリ別の作り方(Word・Excel・PowerPoint・Illustrator など)をご覧ください。

7. よくある失敗

表紙が仕上がりサイズのまま

塗り足し分(6mm)が無いと、端に白い線が出るか、絵柄が内側に寄って断裁されます。作成サイズは必ず塗り足し込みで。

背幅が注文と違う

ページ数や用紙を変えると背幅も変わります。注文を確定したあとに本文のページ数を変えたら、表紙も作り直してください。

表紙と裏表紙が逆

右綴じ(縦書き)なのに表紙を右側に置いてしまう例が多いです。縦書きの本は表紙が左です。

見開きPDFで入稿

本文PDFは1ページずつ。見開きのまま書き出すとページサイズが2倍になり、自動チェックで止まります。

AIの画像をそのまま

解像度不足と寸法違いが起きます。テンプレートに貼って拡大・配置してからPDFに。文字はAIに描かせず後から入れる。

中綴じと間違える

中綴じは表紙も含めて1つのPDF・4の倍数ページ。無線綴じは表紙と本文を別PDF・偶数ページ。中綴じ用の説明はこちら。

条件を入れるだけでプロンプトができます

用紙・ページ数・綴じ方向を選ぶと、サイズ・背幅・面の並び・ルールを含んだプロンプトを生成します。「表紙を新しく作る」のほか、できているデザインに塗り足しと面の並びだけ整えてもらう用、本文PDFのサイズ・塗り足し・CMYK・フォントを点検してもらう用の3種類があります。

プロンプトを作る(シミュレーター)

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